日本人の伝統的な食文化としてユネスコの無形文化遺産に登録され、世界中から注目されているのが和食です。中でも、味噌をはじめ発酵食品は、健康を意識した食生活に欠かせない食材として知られています。その味噌の代表といえば白味噌と赤味噌です。そこで、注目したいのが、老舗味噌屋の大源味噌。今回は同店の歴史とサービス、人気商品など紹介します。
大源味噌は、江戸時代末期の文政6年(1823年)に創業した、約200年もの歴史をもつ大阪の老舗味噌屋です。当時、竹島平助が味噌醤油醸業に着目し、大阪南区日本橋筋を拠点に、天秤棒を担いで自家製味噌を売り歩いたことから始まったと伝えられています。その後、明治期に3代目の竹島源蔵により、現在の大源の基礎ができました。明治時代には、内国勧業博覧会に醤油と味噌を出品しており、それぞれ賞を受賞しています。
大正期に入ると、海外輸出事業に着手し、日本国内のみならず世界に向けて味噌の販売を開始しました。中国や台湾、欧米各国の日本人在留地域に輸出していましたが、国内向けの味噌をそのまま販売するのではなく、各土地の気候風土に合わせた味噌の生産を行ったことが特徴です。
その後、昭和期の太平洋戦争の空襲で店舗および工場がすべて焼失という憂き目に遭ったものの、6代目の室井幸太郎が現在の地で営業を再開。昭和46年(1971年)8月に株式会社大源味噌として社名変更し、現在の同社の代表取締役を務める安齋善行で7代目となります。古くから美味しい味噌屋として定評があった大源味噌では、現在でも白味噌と赤味噌をはじめ、おすすめの人気商品を多数展開しています。
大源味噌の事業は、味噌の製造販売にとどまらず、飲食店営業や貸しスペースの運営、各種イベント開催といった多角的な展開が特徴です。
味噌販売の店舗は、大阪の日本橋本店と大丸心斎橋店の2店舗展開ですが、日本橋本店は午前9時から営業しているため、早い時間から買い物が可能です。大阪エリア以外の全国のユーザーにおすすめのポイントは、通販事業にも力を入れていること。公式サイトでは白味噌や赤だし、赤味噌の漉と粒、西京みそ漬けなど、およそ140種(2021年4月現在)ものバリエーション豊富な美味しい人気商品が購入可能となっています。
また、日本橋本店の2階では「MISOカフェ」を運営しており、オープン以来人気店舗として注目を集めています。同カフェで開催している「手前みそ作り教室」など各種イベントも人気です。
大源味噌では「お味噌で心豊かな人創り」をテーマに、発酵食品の魅力を日本はもとより世界に発信することをコンセプトにしています。長い伝統を持ち味にしつつも、革新的な感性とビジネス感覚をもって、日本と世界を視野に入れた展開が強みです。
その根底に存在するのは、大源味噌にできることは何なのか?を常に考え、自問自答を繰り返しながら、味噌を通じて世界中の顧客に心と身体の健康を見直してほしい、と願っていること。2012年に和食がユネスコの無形文化遺産として登録され、世界中から和食が注目されていることや、多くの偉人からも愛された味噌が持つ豊富な栄養成分や旨味、健康や美容への高い効果が期待できることなど、常に味噌の可能性を信じ、模索し、多くの方々へあらゆる形で味噌と発酵食品の提案を続けているのが大源味噌です。
白味噌と赤味噌をはじめとした美味しい味噌と味噌を使った製品を開発し、販売していることはもちろんのこと、ただ単に美味しくておすすめの人気の味噌を提供するのではなく、味噌をはじめとした日本の食文化の使命をもってサービスを展開しています。すでに大正期に、世界に向けて味噌の生産・販売を手掛けた大源味噌ならではの理念をもとにした事業は、競合他社とは一線を画し、和食が好きな方だけではなく、和食や味噌に興味を持ってこれから取り入れてみたいという方まで、幅広い顧客に支持されています。
伝統ある歴史をもつ大源味噌では、人気のおすすめ定番商品として、古くから愛されてきた白味噌と赤味噌が堪能できるラインナップが魅力です。いずれも年代を問わずおすすめの商品となっています。
白味噌では、なめらかさにこだわり、28割もの米こうじを使った「白冨士(甘口)」や、甘い香りと滑らかな舌触りが特徴の高級白味噌「別甲白みそ(甘口)」、米こうじをたっぷりと使用した白荒みその「特白荒(甘口・粒)」など、それぞれ好みにあわせて楽しむことができます。
赤味噌は、漉と粒が用意されていることが特徴です。漉で人気なのは、風味と色合いが豊かな多こうじ漉味噌の「合せみそ(中甘)」や、コクがある旨味に定評がある褐色系の「かみがた(中甘)」などです。一方、粒では大源味噌のこうじ味噌の代表商品として人気を博す、天然醸造味噌の「松風(中甘)」や、ブランド米を使用し、芳醇な味と香りが際立つ風味豊かなこうじ味噌の「天恵こうじ(中甘)」を中心におすすめ商品が揃っています。
大源味噌では、白味噌や赤味噌といった定番商品だけでなく、味噌を使ったオリジナリティあふれる商品の展開を手掛けていることも特徴のひとつです。
中でも、お酒のおつまみやご飯のおかずにもぴったりな「西京みそ漬け」は、銀だら・金目鯛・さわら・キングサーモン・からすがれいがセットになった贅沢な商品です。現当主の「究極にこだわった西京漬けを」との声から開発が始まり、誕生しました。また、広島の老舗パン屋「八天堂」との特別コラボ商品として「味噌クロワッサンのくりーむパン」を発売しています。
加えて、簡単に味噌の軽量ができるみそマドラーなど、毎日の料理に味噌を取り入れやすくなる便利なアイテムも扱っています。この他「大源味噌の味噌を試してみたい」というニーズに応える「大源味噌の味噌食べ比べセット」も用意されており、顧客の気持ちに寄り添った商品展開が人気です。いずれも、美容や健康への効果が期待できる美味しい味噌を、なるべく簡単に気軽に毎日の食卓に取り入れやすいようにとの工夫が凝らされています。
大源味噌では味噌の生産や販売だけにとどまらず、和食文化を探求しながら広く世界に発信し、味噌をはじめとした発酵食品で多くの人々の健康的な食生活を願いながら事業活動を行っています。ただ単に美味しいだけではない、味わい深く多幸感を感じられる味噌を求め、多くの顧客から支持されている大源味噌の商品を、まずは一度味わってみてはいかがでしょうか。
会社名 | 株式会社 大源味噌 |
所在地 | 〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋2-5-6 |
電話番号 | 06-6641-5463 |